福島・いわき市の三菱ケミカルグループの2工場 2027年3月までに順次生産終了へ 採算性確保が難しく
三菱ケミカルは福島県いわき市にある2つの工場について、採算性の確保が難しいとして2年後の3月までに生産を終了する。
三菱ケミカルグループは、いわき市小名浜で化学製品の製造などを行う「三菱ケミカル小名浜工場」と「新菱いわき工場」について、2年後の2027年3月までに生産を終了すると発表した。
三菱ケミカルグループによると、海外の安い製品の流通や燃料費の高騰などで採算性の確保が難しくなったことが背景で、従業員あわせて約300人の雇用については、グループ内での配置転換や再就職のサポートを行うとしている。
「三菱ケミカル小名浜工場」は約90年前、1937年に創業を開始、グループは「安定な生産を行ってきた重要な拠点で、生産終了の決定は残念。感謝の気持ちで従業員のサポートに努めていく」とコメントしている。