桜の聖母短期大学 2026年度から男子学生受け入れ<福島県>

福島県福島市にある桜の聖母短期大学は、2026年度から共学化することを公表した。2025年4月14日の理事会で決定したという。
1955年に開設して以降、例外的に海外の男子学生を受け入れたことはあったが、入試の段階で男子学生を募集するのは初めてとなる。
桜の聖母短期大学では、1990年代半ばに学生総数がピークに達して以降、少子化や4年制大学への進学の伸びの影響を受けて受験者数が減少。「コロナ禍以降、進学にかかる支援などが拡充され、4年制大学に行きやすくなったことなどが影響して、ここ1、2年で受験者数が急激に減少した」とし、最近の受験者数は定員の5割から6割ほどだったとしている。
一方で、男子学生の入学を求める声もあり、「多様性を重視している現代社会において大切なことであり、共学化を機にこれまで以上に地域に開かれた学びの場としての社会的役割を果たしていく」としている。
また、桜の聖母短期大学では「キャリア教養学科」と「生活科学科・食物栄養専攻」「生活科学科・福祉こども専攻 こども保育コース」の3つの区分で学生を募集してきたが、教育資源をより効果的に活用するためとして、2026年度から「食物栄養専攻」の募集を停止することも決定された。
現在「食物栄養専攻」に在籍している学生については、卒業までこれまで同様の教育を実施するという。