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IAEA専門家チームが処理水影響確認のため来日へ 中国の分析機関も加わり水産物や海底土を採取

IAEA・国際原子力機関は、処理水の海洋放出の影響を独自に調査するため10月7日から15日にかけ来日し、福島県いわき市での試料採取などを行う。

福島第一原子力発電所での処理水の海洋放出に伴い、IAEA・国際原子力機関は原発構内に駐在する職員が独自に処理水の分析を行うなど、日本政府や東電の分析能力の確認を行っている。

これに加え、IAEAの分析チームが来日し、原発付近の海域で魚や海水、海底の土のサンプリングを行う計画。
このサンプリングは定期的に行われていて、直近の報告書でも「日本の分析機関の試料採取方法は適切であり、高い正確性と能力を有している」と評価している。

IAEA職員のほかに、IAEAが指名した、中国・韓国・スイスの専門家が参加し、採取した試料を各国の研究所などに持ち帰って分析を行う予定。
中国は、2023年に同じように実施された比較分析に初めて参加していて、現在検討が進む輸入規制の緩和に向けた”条件”となっている「追加的モニタリング」がこの枠組みで行われるのかどうかは調整中だという。

IAEAは、各国の分析結果を日本政府や東電の結果と比較し、信頼性を評価する方針。