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J2昇格へ正念場 福島ユナイテッドFC 若き司令塔がパスサッカーをけん引 チームを勝利に 6日岐阜戦

大混戦の昇格争い。サッカーJ3リーグは残すところ8試合となった。Jリーグ加入11シーズン目の福島ユナイテッドFCは、現在J2昇格プレーオフ圏内の「6位」!悲願のJ2昇格へ、今年はチャンス十分だ。ただ、同じ勝点で3チームが並びその下もほとんど差がないため1勝がもつ重みが増している。こうした中、6日ホームで岐阜を迎え撃つ福島の若き大黒柱が、日の丸を背負って戦い、一回り大きくなって戻ってきた。

岐阜戦を2日後に控えた10月4日。
福島テレビ・日野佑希人アナウンサー:「声がよく出て非常に和やかな雰囲気で練習が行われています。練習では、大切にしている"パス"の精度を高める練習に比重が置かれています」

福島ユナイテッドFC・寺田周平監督は「ゲームで自分たちの良さを出したいですし、魅力あるサッカーを展開するために何が必要か、もう一度そういうところの再確認と、よりいいゲームより主導権をもってファン・サポーターの皆さんが楽しんでもらえるようなサッカーをやるためのトレーニングをしました」と話す。

今年の福島は一貫して「ゴールキーパーから細かくパスを繋ぎ崩していく」攻撃的なスタイルを展開。はまった時の爆発力は目を見張るものがあり、第11節の岩手戦では、大量9得点!J3新記録を打ち出しその名を歴史に刻んだ。

その攻撃の中心にいるのが...19歳!大関友翔選手。今年J1・川崎から育成型期限付き移籍で加入。ロスオリンピックへの期待もかかる若き司令塔だ。

大関選手は「やっぱり攻撃が好きで、攻撃の部分で特徴を出したいと思っているので、相手の矢印をはがすとこだったり、ドリブルで切りこんでいくところだったり、推進力を出すところだったりは、自分の長所だと思うので、そこは見てもらえたらなと思います」と話す。

「14番」に注目!狭いスペースにパスを通し、味方と関わり合いながら最後は中央フリーの味方へラストパス。こうした巧みなボールさばきやパスワークを武器に今シーズンすでに「6ゴール4アシスト」をマーク!福島の「核」としてチームをけん引している。9月には19歳以下の日本代表に選出「10番」を背負って代表でも存在感を発揮した。

大関選手は「いつも日の丸を背負って戦わせてもらう中で、覚悟だったり責任だったりを感じていますけど、より一層この遠征で強く感じたので、そういった意味で自分自身もっとレベルアップしなきゃいけないなと思いました」

6日の相手は、開幕戦で今シーズンワーストの4点奪われ敗れた「岐阜」
寺田監督初陣を勝利で飾れなかったいわば"因縁"の相手でもある。「自分たちは進化している」国を背負って戦い、さらなる向上心が芽生えた若きゲームメーカーがチームを勝利に導く。

大関友翔選手は「(岐阜戦は)サポーターの皆さんの前でやり返すのを目標に、昇格にむけても"絶対条件で勝ち"だと思うので、引き分けでも負けでもなく、勝ちを狙いにいくようにチーム全員で良い準備をしていければなと思います」と勝利を誓った。