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団塊世代が75歳以上に 2025年問題・介護の現場 AI活用した見守りシステム 人手不足の負担軽減 

「人手不足を補うAI」はこんな業界にも...一見普通の部屋だが、上には最先端の装置がついている。この装置で入居者を24時間見守るという。

<AI見守りシステム導入>
福島市の特別養護老人ホーム「なごみの郷」では、AIを活用した「見守りシステム」を100部屋すべてに導入。入所者の心拍数の異常や転倒などの事故を感知し、職員のスマートフォンに通知が来る仕組みで、業務の負担軽減が期待される。

<AIは重要な設備>
社会福祉法人なごみ・小林康男常務理事は「(職員が)少ない中で同時多発的に緊急を要するヘルプを要する。やはり優先順位が必要ですし、早くに対応するそういった所の中では、重要な設備と考えられます」と話す。

<AIで人手不足の負担軽減>
定員100人のこのホームは、常にほぼ満室であるにもかかわらず、入所待ちは約200人。団塊の世代がすべて後期高齢者になる「2025年問題」を前に、見守りシステムに約6000万円を投入したほか、2023年から外国人職員の採用をはじめ人手不足の軽減を図っている。
小林常務理事は「(介護の)記録を作るにしても、介護をするにしても機器が重要だと。そういったものがない限りにおいては、職員の負担がますます高くなってしまう。その負担をいかに柔らかくするか、そういった事が重要になってくると考えられます」という。

安心・便利な社会を維持するために。技術の開発や導入も急がれている。