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《記録的豪雪》福島・会津地方は農業被害も深刻 農業用ハウスが倒壊したイチゴ農家 来季の作付けも厳しく

大雪により倒壊など多数の被害が確認されているのが農業用ハウス。福島県の会津を中心に被害の規模は今後さらに拡大する恐れがある。

郡山市湖南町では風が強く雪が吹きつけていた。農業用ハウスは雪の重さで一部が壊れてしまったという。
大雪による農業用ハウスの被害。特に深刻な被害が確認されているのが、記録的な大雪に見舞われた会津地方だ。

会津若松市の北会津町。イチゴが収穫の最盛期を迎えているが...イチゴ農家の白井和人さんは「これが倒壊した収穫最盛期のイチゴです。これだと壊滅状態で、今シーズンの収入はほぼ見込めないですね」と話す。周辺のイチゴ園では、農業用ハウス約100棟のうち1割にあたる12棟が倒壊の被害を受けた。

白井さんは「これがうちのイチゴの育苗ハウスですが、来月の10日頃に親苗がくるんですが、この状態だと来シーズンのイチゴの作付けが厳しい状態になっています」という。影響は翌年の収穫にも及ぶ恐れもある今回の被害。被害額は少なくとも400万円以上に上るとみられている。「この状態だとショックで、今のところはどうしようもない状況です。何とも言えないところです」と白井さんは話す。

イチゴの栽培を継続していくためには、白井さんは、行政の支援が欠かせないと感じている。「個人の復旧となると非常に厳しいところがあるので、行政の方でよろしくお願いしたいと思っています」と話した。

福島県によると、会津では2月12日時点で農業用ハウスの倒壊などの被害が合わせて134棟確認されていて、今後被害の規模はさらに拡大する恐れがある。