巨大ダルマが町内を走る!双葉町の"シンボル"が震災の伝承へ<福島県双葉町>
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福島県双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館は、震災前に双葉町の新春行事で使われていた「巨大ダルマ」を東日本大震災や原発事故を伝える資料として収集したことを公表した。
伝承館によると、収集されたのは、双葉町で江戸時代から続くとされる「ダルマ市」で、来場者が1年の幸福を願って行う"巨大ダルマ引き"で使われていたダルマ。台座も含めて4メートルほどと巨大であることから、原発事故後に一時全町避難となった町内で町役場の倉庫に保管されたままになっていたという。
ダルマ市が避難先で復活した際には、この巨大ダルマではなく新しいダルマが作られたが、伝承館では「震災・原発事故前の生活や、災害を伝える意味で貴重な資料である」として収集を決定した。
巨大ダルマは2024年12月に、トラックに載せられ伝承館に運搬された。
具体な展示方法は検討中とのことだが、まずは2025年2月22日からはじまる伝承館のイベントで"お披露目"したいとしている。