新発見!お馴染みグルメの進化系?えごまアイスに凍み餅ピザ 新特産品は胡蝶蘭《もっと!ぐっと!葛尾村》
福島県葛尾村は震災と原発事故を乗り越え、今や特産品の宝庫として注目されている。エゴマを使った斬新な商品開発、美しい胡蝶蘭の栽培、そして伝統食の新たな挑戦。意外性に富んだ葛尾村の魅力を、その特産品とともに紹介する。
<えごまアイスで驚きの出会い>
葛尾村復興交流館あぜりあには、村の特産品が所狭しと並んでいる。中でもおすすめはエゴマを使った商品だ。エゴマ油やエゴマドレッシング、エゴマうどんなど、様々な商品が開発されている。
そんな中、ひときわ目を引くのが「えごまアイス」である。郡山女子大学の学生たちが開発したこの商品は、エゴマの香ばしい風味とバニラの相性が良く、濃厚なアイスに仕上げてある。そしてエゴマのプチプチとした食感も楽しめる商品だ。
《葛尾村復興交流館あぜりあ》葛尾村大字落合字落合20-1
【営業時間】午前9:00~午後5:00
【定休日】月曜日
・えごまあぶら(180グラム)3000円
・えごまドレッシング1000円
・えごまうどん200円
・かつらおプチ煎各380円
・えごまアイス360円
<美しき新特産品コチョウラン>
さらに「あぜりあ」で目を引いたのは胡蝶蘭。葛尾村の新たな特産品として栽培が始まった胡蝶蘭は、村の農業復興の象徴となっている。
かつらお胡蝶蘭では、約2万5000株の胡蝶蘭が栽培されている。「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉を持つ胡蝶蘭は、開店や開業などのお祝いに定番の花として知られている。
《かつらお胡蝶蘭》葛尾村大字落合字菅ノ又148-2
【営業時間】午前9:00~午後4:00
【定休日】無休
<伝統食・凍み餅の新たな挑戦>
葛尾村の伝統食「凍み餅」も、震災後の復活を遂げた特産品の一つだ。ふるさとのおふくろフーズでは、35年以上にわたって凍み餅づくりを行っている。
凍み餅は、山野草の「オヤマボクチ」や「ヨモギ」を練り込んだ伝統食だ。約1カ月かけて凍結と解凍を繰り返すことで、独特の食感が生まれる。
そんな凍み餅の新たな食べ方としておすすめするのが「凍み餅ピザ」だ。凍み餅の上に、のりのつくだ煮、ちりめんじゃこ、ネギ、チーズをのせた一品。試食してみると、和と洋の味が不思議なほど調和している。
「葛尾の凍み餅、私たちが今受け継いでやってますけども、ずっと末永く続けていけたらいいなと思ってます」と、店主の松本智恵子さんは伝統の継承に対する思いを語った。
《ふるさとのおふくろフーズ》葛尾村大字野川字湯ノ平41
【営業時間】午前8:30~午後5:00
【定休日】土曜日・日曜日・祝日
葛尾村は、震災と原発事故という困難を乗り越え、今や多彩な特産品を生み出す村として再生を遂げている。葛尾村の魅力は、まだまだ奥深く、これからも新たな発見が期待される。