福島・西郷村の危険な盛土 盛土規制法に基づく県の行政代執行が終了 盛土の高さや勾配を抑える対策工事
福島県西郷村真船地区に造成された盛土をめぐっては、災害の危険性があるとして2024年8月、福島県が県内で初めて盛土規制法に基づく行政代執行に踏み切った。
行政代執行では、盛土全体の約3分の1あたる1.4万立方メートルの土砂を撤去。22メートルあった高さを15メートルまで低くし、最大で48度の勾配を30度に抑えるなど安全対策工事を行い、県の担当者が現場の確認をして終了を宣言した。
盛土の造成を主導していた埼玉県の男は、盛土規制法違反の疑いで全国で初めて書類送検されていて、福島県は1億5500万円あまりの工事の経費を男に請求することにしている。