ニュース

鮮やか逆転勝ちで12年ぶりベスト8 福島・聖光学院が早稲田実業に快勝 甲子園31勝目【春のセンバツ】

春のセンバツ高校野球は8日目。東北代表・福島の聖光学院は3月25日、2回戦で東京の早稲田実業と対戦。緻密な作戦とたたみかける連打で逆転勝ちを飾った。

聖光学院は25日の第2試合で早稲田実業と対戦。試合は序盤、3回までに3点を失い一時、相手打線に勢いを渡す。
日本一に向け、負けられない試合。アルプススタンドには主将・竹内選手の家族の姿も。2024年に亡くなった祖母・清子さんの写真とともに見守る。竹内主将の姉・愛花さんは「不安とかプレッシャーとかに弱いので、その相談とかよく聞いてたりします。(祖母も)がんばれって言ってると思います」と話す。

ドラマは4回。
聖光学院はノーアウト1塁からその4番竹内がヒットエンドラン。一塁ランナー菊地が一気にホームを突き1点を返す!チームに勢いを取り戻す主将の一打に、竹内選手の家族も喜ぶ。祖父・安夫さんは「よくやった。(祖母・清子さんも)喜んでくれていると思います」と話す。

一気に攻めたい聖光学院は、なおも1アウト1・3塁で石澤が初球をスクイズ!2点目を奪う。さらに大嶋のタイムリーで同点。試合を振り出しに戻した。

止まらない聖光学院は7回に3点、8回にも追加点を奪い、試合の主導権を渡さない。
2試合連続の先発となったエース大嶋も9回4失点の力投を見せ、7対4で試合終了。斎藤監督に東北地方の監督として単独最多の甲子園31勝目をプレゼントした。

3打点の活躍・竹内啓汰主将は「野球をやっている姿をおじいちゃんおばあちゃん共に一緒にスタンドで見てくれてたと思うので、本当に嬉しかったですし、その思いが伝わってああいう一本も出たと思うので、ありがとうと伝えたいです」と話した。

聖光学院・斎藤智也監督は「高い壁を越えたいというそういう欲求はすごいありましたけど、きょうの31勝目というのは考えていなかったので、ついてきたものは有難く喜びたいと思いますけど」と喜びを語った。

2013年以来のベスト8。次に試合に勝てば、センバツでは福島県勢初のベスト4となる。聖光学院は、26日の準々決勝第4試合で埼玉の浦和実業と対戦する。