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本格的な春の訪れ 福島県各地で今季最高気温 冬の使者・ハクチョウは北帰行 春を告げる風物詩も 

福島県でも本格的春の訪れ。ハクチョウの群れが目指すのは、遠く離れたロシア北東部。冬の使者が猪苗代湖に別れを告げ、北に帰り始めている。

■ハクチョウが北帰行
厳しい冬が終り、旅立ちの時を迎えた。約4000キロ離れたロシア北東部を目指す、「北帰行」だ。
長年ハクチョウを観察している鬼多見賢さん。2025年は雪が多かったことから2024年と比べて1か月以上遅い旅立ちということだ。猪苗代湖の自然を守る会の鬼多見賢さんは「向こうの繁殖地に行って卵をいっぱい産んで、次のシーズンにはまた子どもを連れて猪苗代に来てくださいよという感じですね」と話す。

ハクチョウの北帰行は4月頃まで続き、約2000羽が旅立つ。

■枝吊りの取り外し
2月まで会津若松市の鶴ヶ城公園内にあった大量の雪は今はほとんどない。この雪解けを受け、枝吊りの撤去作業が行われていた。
雪の重みから松の木を守ってきた「枝吊り」。大雪に見舞われたこの冬もしっかりとその役目を果たした。
会津若松観光ビューローの鈴木俊一さんは「雪が断続的に降ったので、マツに雪がたまった状態になってしまいましたが、縄のおかげで保ってくれたので枝折れすることはありませんでした」と話す。

枝吊りの取り外しは春を告げる風物詩。園内は4月中旬にも満開のサクラで彩られる。

■ぽかぽか陽気
福島市は暖かい日差しが降り注ぎ、ブラウス1枚でも過ごせるぽかぽか陽気。公園には、薄着で過ごす子どもたちも見られた。
25日は春の暖かさよりも「暑さ」も感じられる一日に。最高気温は福島市で22.6℃、伊達市梁川で22.9℃など夏日手前まで上がった。

福島市のあづま総合運動公園ではピクニック!そして...こどもたちも元気いっぱいに遊ぶ。子どもは「(きょうのお天気どうですか?)暑すぎ」と話す。
ピクニック中の母親は「暑くてちょっとね、服装もうちょっと薄いのにしてくればよかったなって思ってます」と話し、子どもは「(何が楽しかったですか?)うんてい楽しかった」と話していた。

公園近くにあるウメの花も気持ちよさそうに陽を浴びていた。26日も県内は気温が高くなる予想だ。

■黄砂もピーク
25日夜から26日の朝にかけては、黄砂が飛ぶピークを迎えるということ。呼吸器疾患のある方は外出しない、洗濯物は部屋干しにするなど十分に注意が必要だ。