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CO2削減量をクレジット化 "ふくしまJ-クレジットクラブ"発足へ<福島県>

福島県は4月1日から、CO2排出削減量をクレジット化する取組を円滑に進めるための組織「ふくしまJ-クレジットクラブ」を発足すると公表した。

発足するのは「ふくしま太陽光J-クレジットクラブ」と「ふくしま省エネ(LED 照明等)J-クレジットクラブ」で、個人の家庭に設置された太陽光パネルや、事業所が導入したLED照明によって、削減できたCO2排出量を環境価値としてクレジット化する。

福島県によると、個人や事業所が削減したCO2排出量について、国の認証を受けたうえで必要とする事業者などに売却し、得た利益を、県がカーボンニュートラルを推進するための事業に活用するという。

福島県では、多くの家庭や事業者からの環境価値をとりまとめる必要が想定されるため、任意団体として「J-クレジットクラブ」を発足するとしていて、クラブでは、会員の募集や管理、クレジットの取引、得られた収益の活用などを行うという。


福島県は「太陽光パネルやLED照明の導入にも県の補助金などが活用されている。利益を活用することで県内のカーボンニュートラルをさらに推進していきたい」としている。

【J-クレジット制度】
省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度