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「パイプラインの中に動けない作業員がいる」一酸化炭素中毒か 4人が体調不良<福島・相馬市>

4月15日夜、消防車や救急車など10台が駆け付け騒然とした福島県相馬市山上地区。
「パイプラインの中に一酸化炭素中毒で動けない作業員がいる」と工事の関係者から消防に通報があったのは15日午後8時半ごろだった。

体調不良を訴えた4人のうち3人は、自力で現場から脱出。残る1人は救急隊に助け出された。全員、会話や歩行ができる状態で病院へ運ばれ、命に別状はない。

原因とみられているのが、一酸化炭素中毒だ。
工事を発注した福島県によると、このパイプラインは近くのダムから水を送る農業用で、15日は点検業務の一環でパイプラインの内部に圧力計を設置するための溶接作業を行っていたということ。
消防によると、内部では高い濃度の一酸化炭素が検出されたという。

警察などは、一酸化炭素中毒とみて事故の原因を調べている。