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タクシー運賃値上げ 4月16日から初乗り700円に 燃料費が高騰 追いつかない経営環境《福島県》

値上げの波は、ここにも押し寄せた。4月16日から福島県内全域で運賃が改定されたタクシー。これまでの初乗り運賃は580円が上限とされてきたが、16日から700円...120円上昇した。一方「それでも追いつかない」事業者からは悲痛な叫びも...。

■16日から値上げに利用者は?
朝の通勤時間帯に"タクシーの供給不足"が発生する日もある郡山市のJR郡山駅。
利用者からは「え?700円?随分あがりますね。タクシーなくなちゃっても困るし、だから仕方ないっちゃ仕方ないと私は思いますけどね」「今のご時世考えたらそれもやむ得ないかなって思えますよ」といった声が。

■普通車の初乗りは700円に
16日から引き上げられた県内のタクシー運賃。
東北運輸局によると、普通車の初乗りの上限運賃は580円から120円アップの700円となるなど運賃が見直された。
郡山駅から2.5キロほどある開成山公園に行くには、どのくらいの金額がかかるのか?約2.5キロで、16日の運賃は1600円。15日までと比べると150円ほどのアップだ。

■燃料費の高騰が影響
郡山市の西条タクシー。15日に新しい運賃表示に入れ替える作業を行っていた。
西条タクシーグループ・久保木功常務は「一番大きいのは主にLPガスを使ってますが、燃料費の高騰が一番大きいかなと思います」という。
西条タクシーによると、今回の値上げは県内のタクシー事業者が1年前から求めていた値段。さらに高騰した物価には対応出来ていないということだ。

■ドライバーの賃金に還元へ
事業者数の減少や慢性的な人手不足など厳しい環境が続くタクシー業界。西条タクシーグループの久保木常務は「まだまだ打破できる状況ではないと思います。今回はドライバーさんの賃金に反映できればいいかなと思ってますので、少しでもそこに還元出来て、かつ我々もLPガス燃料費高騰の部分でも役に立てればなと思ってます」と話した。