福島から世界へ羽ばたくヒロインたち 11/12東日本女子駅伝 第一生命グループ・鈴木優花選手に注目
いよいよ11 月12日に迫った東日本女子駅伝。2023年も北海道から静岡県まで18都道県から、234人がエントリー。9区間の福島路を駆け抜ける。
東日本女子駅伝の見どころと言えば...逆転に次ぐ逆転!最後まで目が離せない、乙女たちによる42.195キロの戦いだ。そして...今後のスター選手誕生を目の当たりにするかもしれない。
「パリオリンピックの目標は、もちろん入賞です」と語るのは、10月のMGC...パリオリンピックのマラソン代表選考会で優勝し、出場の切符を手にした第一生命グループの鈴木優花選手。鈴木選手が「憧れの選手と一緒に走ることが出来る、すごくドキドキワクワクする大会でした」と語るのは東日本女子駅伝。MGC女王の鈴木選手は、かつて3回出場し「福島から世界へ」羽ばたいたヒロインなのだ。
「他の実業団選手や憧れの選手に対抗できるんじゃないか?いつかは追いつけるんじゃないか?と思えたきっかけになった」とも話す鈴木選手。
2016年、その年のリオオリンピック代表・上原美幸選手が引っ張るなか、鈴木選手は秋田チームの1区を担当。実業団や大学生などエースクラスが集うなかで、高校2年生が5位の快走を見せた。「強い選手が名を連ねていた1区で、すごくドキドキしたなっていう記憶が一番強い」と当時を振り返る。
それから2年後の大学1年時には集団を引っ張った鈴木選手。そして、2023年10月パリオリンピックの切符を手にするまで成長を遂げた。
鈴木選手は「出場する選手には、ドキドキワクワクするような気持ちを胸に、思い切ったレースをしてほしい。きっと何かしら、この先の目標に絶対に繋がる大会になると思う」と話した。
10月のMGCでは、出場権利を掴んだ27人のうち10人が、東日本女子駅伝の経験者だった。レース終盤にかけて、先頭集団を形成したのが4選手。鈴木優花選手のほかエディオンの細田あい選手、ダイハツの加世田梨花選手の3人はいずれも東日本女子駅伝から羽ばたいた選手。
2023年の東日本女子駅伝出場の234人は、2025年の東京世界陸上でも、代表に名を連ねてくるかもしれない。今年も乙女の情熱が、世界への布石を打ちにいく。