ニュース

「刃物を突きつけた事実ない」被告の男 起訴内容を一部否認 福島・須賀川市立てこもり事件の初公判 

福島県須賀川市で起きた立てこもり事件の裁判で、被告の男は起訴内容を一部否認した。

起訴状によると、笛木辰之介被告(24)は2024年10月、須賀川市内の動物病院で、かつて交際していた女性の母親に対し、刃物を突き付けて手首をロープなどで縛り、けがをさせたなどとされている。
事件当時、笛木被告は約5時間に渡り病院内に立てこもった後、身柄を確保された。

2月5日開かれた初公判で、笛木被告は「刃物を突きつけた事実はない」「故意にケガをさせていない」などと起訴内容を一部否認した。
冒頭陳述で検察側は、笛木被告がインターネットで知り合った人物を病院に出向かせ、院内の状況を確認していたことやネコの診断を装い、診察室でバッグから刃物を取り出して突きつけたことなどを指摘した。

一方、弁護側は、証拠書類の確認が終わっていないため、意見を出すことはできないとした。
検察側は、笛木被告の追起訴を検討していて、次回の公判の日程は未定となっている。