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【最強寒波で大雪】イベント会場が雪に埋まる 福島・会津地方は記録的な積雪に 観光面にも影響

"最強寒波"は福島県の会津地方に記録的な大雪を降らせた。会津若松市では10年ぶり、80センチ超えの積雪。そして、只見町では冬の風物詩のイベントを直撃。観光面でも影響を与えている。

<会津若松市で10年ぶりの80センチ超積雪>
2月6日朝の会津若松市。街全体が白く覆われた。それもそのはず、6日午後5時時点の積雪は86センチ。2015年以来、10年ぶりに80センチを超えた。
市民は「ここ数年雪が少なかったので、ちょっと久々に尋常じゃないなというのはありますね」と話す。

<金山町で24時間降雪量が全国一位>
寒波の影響で、6日午前1時までの24時間降雪量は、金山町で全国一となる65センチ、次いで西会津町で57センチ、南会津町南郷で55センチを観測した。

<雪捨て場に次々と>
会津若松市の雪捨て場では、アンプカーなどが次々に雪を捨てている。
雪捨てに来た人は「一気に降ってきたから山のようですよ。今5回目ですけども、まだあと5回分くらい」と話す。
会津若松市によると、この大雪で除雪が追いつかず、作業にも大幅な遅れが出たということだ。

<雪像が雪に埋まる>
一方...積雪が2メートル72センチとなった只見町では...。
雪まつりの目玉である雪像が雪で埋まってしまっているため作業員が急ピッチで雪を取り除いていた。8日から開催する只見町の冬のビッグイベント、「只見ふるさとの雪まつり」。大雪の影響で雪像づくりではなく...急遽除雪が行われた。
只見町交流推進課の渡部一昭さんは「町内から雪を集めて運搬をして集めたんですけど、その後に降ってしまった雪に関しては、一生懸命掻き出して会場外に出している状況です。安全に楽しんで頂ける準備をしている所です。はっきりとは分からないが、雪で中止っていうのは聞いたことがないのできっとできると思います」と話す。

実行委員会によると、6日時点では通常通りの開催を予定しているが、今後の雪の状況によっては中止も検討せざるを得ないということだ。

<旅館も雪の影響>
大雪の影響はここでも...旅館の二階の高さまで雪が高く積もっている。窓にびっしりと雪がへばりついているため開けることができない。
旅館みな川の女将・小平三枝子さんは「ずっと降ってなかったので、急に沢山降ってやっぱりなれてても大変です。一階の宴会場の外も雪で埋まってしまって、カーテン閉めたみたいに暗くなってたんですけど、やっぱり一階部分ほとんど雪で埋まってしまって大変ですね」と話す。
この旅館では、雪の影響で数件の予約がキャンセルに。バスで訪れる団体客も多いことから、再び大雪で国道の通行止めや只見線が運転見合わせとなった場合の影響を心配している。

厳しい冬となった会津地方。先が見通せない雪が降り続いている。