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スタックする車も 雪が残る福島・会津若松の道路 生活支える移動販売業者も苦労 救急車も搬送に倍の時間

福島県会津若松市内の国道や県道は、集中除雪が行われているが、細い市道には雪が残ったまま。シャーベット状の雪にタイヤをとられながら、ゆっくりと走る車の行列。除雪が行き届かず、道路の雪かきをする人は「結構スタックして止まってしまう。せめて中央部分だけでも」と話す。

この状況に、移動販売業者も頭を悩ませていた。
スーパー「かわちや」の「とくし丸」は、日用品や食材など約500種類を揃え、毎日移動販売を行っている。しかし、かわちや・とくし丸の白井由起さんは「買い物に行けなくて困ってる方が大半。そういう人のところに速やかに行きたいが、なかなか除雪が追い付いてない」と話すように、雪がない日と比べると移動時間は平均で2時間ほど増加し、販売場所への到着時間が大幅に遅れているという。

利用客からは「遅くても来てもらえるから助かる。体が悪いと買い物できないからいい」との声も。しかし、常連客には高齢者を中心に買い物に不自由な人も多く、白井さん「困ってる方がいらっしゃるので、そういう方のところに行き渡れるように除雪を頑張ってほしい」と危機感を訴えた。

消防によると、救急車による会津若松市内の搬送も通常の倍の時間がかかる事態になっているという。
2月17日以降も寒波による大雪が予想される福島県内。今後の除雪の道筋を、早急に示すことが行政に求められている。