【2025・福島県当初予算案】重点プロジェクト"安全・安心な暮らし" 79事業688億円
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2月14日に福島県議会2月定例会が開会し、2025年度当初予算案が提出された。
2025年度の福島県の当初予算総額は1兆2817億9900万円。全体として前年度の当初予算よりも437億円(3.5%)増え、復興・創生分については1割以上の増額。県は「復興・再生」と「地方創生」を両輪で進める「ふくしま復興・創生推進予算」としている。
県が8つの重点プロジェクトと位置付けているもののうち1つは「安全・安心な暮らし」で79事業688億円。
避難地域の復興のために必要な道路や歩道の整備「原子力災害被災地域道路整備事業」に約331億円。
放射性物質を監視する環境モニタリング事業などに約15億円。
老朽化している学校設備の大規模改修などに20億円あまり。
帰還困難区域からの避難者の帰還を促進するため、住宅再建費用を支援する「帰還促進強化支援事業」に4億円あまりなどを計画している。
国は希望するすべての住民の2020年代の帰還を目指しているが、物価や資材の高騰で帰還をためらっている人に対し、県としても帰還を後押しするような施策を実施したい考え。
福島県議会2月定例会の会期は3月19日までの34日間。