【2025・福島県当初予算案】重点プロジェクト"産業推進・なりわい再生" 70事業751億円
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2月14日に福島県議会2月定例会が開会し、2025年度当初予算案が提出された。
2025年度の福島県の当初予算総額は1兆2817億9900万円。全体として前年度の当初予算よりも437億円(3.5%)増え、復興・創生分については1割以上の増額。県は「復興・再生」と「地方創生」を両輪で進める「ふくしま復興・創生推進予算」としている。
県が8つの重点プロジェクトと位置付けているもののうち1つは「産業推進・なりわい再生」で70事業751億円。
東日本大震災で事業活動に影響を受けた中小企業対象者に対する資金繰り支援など「ふくしま復興特別資金」に約416億円。
再生可能エネルギー水素関連産業の育成・集積を推進する「福島新エネ社会構想等推進技術開発事業」に約11億5000万円。
震災後に落ち込んだ農林水産物のブランド力強化のための「ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業」に約14億円。
花粉の少ない森林づくり事業に2200万円あまりなどを計画している。
県産の農林水産物については徐々にブランド力が回復しているものの、2025年2月現在で6つの国と地域で輸入の規制が続くなど、完全な回復には至っていない。
また、2023年8月から始まった処理水の海洋放出に伴い、東京電力が2025年1月末時点で取引中止の損害などに対し500億円あまりの賠償を支払っている。
福島県議会2月定例会の会期は3月19日までの34日間。