福島駅再開発ビル・フードホール運営会社社長にインタビュー「なぜ福島に?」
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福島県福島市で、2029年度に開業を予定しているJR福島駅東口前の再開発ビルをめぐり、動画配信事業などを手掛けるUSENのグループ会社・USEN Propertiesがフードホールを運営することが決まった。
フードホールは、オフィスや商業施設などが入る11階建ての民間棟の2階に入る予定。
USEN Propertiesは店舗BGMなどを手掛けるUSENや動画配信のU-NEXTを含むグループ会社の1つで、フードホールには、地元だけでなく都内の飲食店なども含め10~12ほどの店舗が入る想定だという。
フードホールの構想について、USEN Properties(U-NEXT.HD)の田中僚社長に話を聞いた。
Q福島への進出を決めた理由は?
福島県が力強く復興を進めていく中で、県庁所在地がある福島駅の目の前に新しく官民合同の施設ができるとのこと。我々も事業を行うことで、復興であったり賑わいをつくることにご一緒できれば一番望ましいですし、貢献できればいいなと思って今回の判断に至りました。
Q福島駅前の魅力とは?
私も福島市を数十回訪問しています。駅や福島市役所のほうに何度かお邪魔する中で、様々な可能性があると思っています。駅を出てすぐの場所(に再開発ビルができる)ですから。人口減少というようなニュースはありますが、様々な人がいたり、他の飲食店さんを見てもどこもお客さんは入っていますし、マーケットという観点から見ても十二分にこの場所で事業を行うことで成功できますし、皆様にとっても価値提供できると考えています。
Qどのような層に期待?
駅の需要もありますが、車で移動生活する方が多いと捉えています。駅前を見ても駐車場の稼働率も高いですし、様々な方が日中から夜まで動いていることは見ていますので、広い範囲で様々なお客さんの需要というものが取り込めるのかなと考えています。そういう意味でも魅力を感じています。
Qフードホールを通して提供したいものとは?
社会的価値と経済的価値の両面を提供していきたいと考えています。官民が連携することで、福島駅前に気軽に人が集まることで、賑わいや楽しさを作っていきたいですし、人の流れを生むことによって、消費のきっかけを作ったりですとか、雇用の創出、ご出店していただく方の新たな事業機会にしていければと思っております。その結果、地域貢献ですとか、福島市の創生というものにつながればとてもうれしく思います。
QなぜUSENグループがフードホールを運営?
USENの歴史の中で、飲食店様と一緒に事業を行い一緒に成長してきた歴史背景があります。弊社の強みである東京都内の人気店のつながりや、繁盛店の情報を活かして豊富な飲食の材料を取り揃え、様々な年代の方に魅力を感じてもらえるフードホールを運営することができると考えています。福島県内のお店についてもご出店のお声がけをしてフードホールを運営したいと考えています。
Qどんなイメージのフードホール?
エンタメとDXという弊グループの強みを最大限に活かすフードホールを考えています。具体的な調整はこれからになりますが、例えばスポーツなどのパブリックビューイングで人が集まったりにぎわいを生むことを構想しています。また、DXを活用することで注文や会計のストレスを軽減して食事と会話を楽しめる環境をご提供したいと考えています。
Qコンセプトは?
ただ食事をとるだけでなく、美味しい料理やお酒などの飲み物を様々な環境で楽しんでいただけるエンタメの環境をご提供したいと考えています。映像と音楽が織りなすにぎわいの空間で食事をすることで、福島市の方々も、遠方からの方々も、福島の魅力を存分に堪能していただいて、体験できるフードホールにしていきたいです。
エンタメとDXで福島と東京の人気店が一つになるフードホール、福島駅前に人が集まる"飲食のシンボルスポット"を作りたいと考えています。
好きなものを好きなだけ楽しんでいただいて、行きたくなるフードホール、食べて飲んで癒されて楽しめる、そんな体験を届けることで賑わいを生み出したいです。年齢性別を問わず、学生の方々や商業者の方、子連れのお母様たちや、最近では駅前から足が遠のいてしまった福島市民の方まですべての方に楽しんでいただければ嬉しいなと思っています。
Q期待して良い?
是非ご期待にお応えできるように、これからも引き続き精進してまいりたいです。