2024年の企業倒産 福島県は14年ぶりに100件超 公共工事の需要減やゼロゼロ融資の返済など要因
2024年に倒産した福島県内の企業は、物価高騰などの影響で14年ぶりに100件を超えた。
民間の信用調査会社帝国データバンクによると、2024年1年間で1000万円以上の負債を抱えて倒産した福島県内の企業は120件で、前の年と比べて41件増加した。100件を超えたのは2010年以来14年ぶりで、負債総額は151億5900万円。
震災関連の公共工事などの需要が減ったうえに、コロナ禍での実質無利子・無担保の融資、「ゼロゼロ融資」の返済が滞り、倒産に至るケースが目立つということ。
帝国データバンクは「人手不足と人件費の高騰が経営の重荷になる可能性がある」として、今後倒産件数がさらに増える恐れを指摘している。