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【落雪の瞬間】三島町で除雪中に「バリバリ...ミシミシ」 会津美里町では落雪による死亡事故も《福島県》

9日福島県三島町で撮影された、落雪の瞬間を捉えた映像。大きな音とともに巨大な雪の塊が屋根を滑り落ちていった。
三島町地域政策課・三浦健太郎さんは「この集会所の近くにある消火栓の除雪をしていまして、その際に、集会所のほうから屋根の雪が落ちる前の音がしたので。落ちる前にバリバリというか、本当にミシミシと言いますか、そういう音がしてたので。よく耳をすまさなくても、ふつうにしていても聞こえるくらいの大きさでしたね」と話す。

突如発生する危険な落雪。死亡事故も発生した。

会津美里町旭舘端では8日午後9時頃、一人暮らしの石井セツ子さん(77)が下半身が雪に埋もれた状態でいるのを様子を見に来た息子が発見した。屋根からの落雪に巻き込まれたとみられている。
女性の息子は「多分様子を見に行ったんだと思います。(家の)裏の様子を。その時に一番、上の屋根から落ちたのに押されたって言うんですかね。押し潰されされた」と話す。
石井さんは近くの住民などによって救助されたが、運ばれた病院で死亡した。

気象庁の解析によると、9日午前1時の時点で100センチから150センチの積雪があったとみられる会津美里町。危険がすぐそばに潜んでいた。
「地区の人にちょっと行くからと声をかけたり、一人で行くというのは、母みたいくなると身動きが取れない状態で、何人かでやりながらにしても、注意してやっていただきたいと思います」と母親を亡くした男性は話した。

福島県は落雪の可能性がある場所で除雪などを行う際は、必ず複数人で行動するよう呼びかけている。